バリ島が決断した観光客受け入れ延期.今後の観光業とバリの行く末は?

バリ島が決断した観光客受け入れ延期.今後の観光業とバリの行く末は?

ついに先日、バリ州から延期の発表が出てしまいました。

Bali Belum Bisa Buka Pariwisata Internasional September Ini

INFODNPASAR.ID

「9月は無理なんじゃ・・・?」

と誰もが内心思いつつも、

わずかにある望みをどこか捨てきれなかった、

9/11の外国人観光客受け入れ再開

バリ島の観光再開が決定!?9月11日から外国人受け入れってどう?現状公開!

ここにきて撤回されちゃいました。

年内は再開なしの方針のようです・・・。

あんまり暗いニュースはお送りしたくないけど、

いよいよしんどくなってきたバリの実態もお伝えしつつ、

これからのバリや、観光のあり方についてぼーんやり考えてみたことを書いてみようと思います。

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バリ島にいる人たちの今

バリ島と観光業

一番最初に大打撃が来たのは、観光客相手に対面で働いていた方たち。

  • ツアーのガイドさんやドライバーさん
  • マリンスポーツのインストラクターさん
  • ビーチにいた売り子さん
  • スパのセラピストさん
  • 観光客向けショップの店員さん
  • ホテルのサービススタッフさん などなど

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バリ島に観光で来た人が

「バリいいなあ~!」って思う大きなきっかけを作ってくれるのって、

この人たちの人なつっこい笑顔だったり、

かわいらしさだったり、

無理のないやさしさだったりするはず。

自然も文化もごはんもすてきだけど、

こんなにたくさんのバリ好きさんやリピーターさんを作ってくれたのは、

この人たちだって思います。

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でも、悲しいことに一番に切られちゃうのもこの人たち。

無収入になるのが誰よりも早かったのが、彼らでした。

出稼ぎで他の島から来ている人も多く、

地元に戻れた人はまだいい方。

戻るタイミングを失った人もたくさんいます。

知り合いの家に転がり込んだり、

安いアパートに変えシェアしたりして、何とか毎日過ごしているという話もよく聞きます。

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もちろん、自営業の方、経営者の方もとっても苦しんでます。

8月という、通常なら稼ぎ時で収入0、

毎年日本人がたくさん来るゴールデンウィークもキャンセル対応ばかり、

そして年内は無理となってしまって、

あとは先の見えないゴールに向け、会社の体力勝負。

人件費や家賃で毎月マイナスを数えるだけの日々が、どんなに苦しいことか・・・

国の補助など基本的にはないので、

かなりずっしり重い責任を負わされている状況です。

とはいえ、私の知り合いの方は

「地価と人件費と生活費を考えたら、日本でしてるよりましかもよ~。

お金なくても生きてけそうな気楽な雰囲気があるし。」

って言ってたりもします。

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そして、じわじわと裏方のお仕事や、企業の社員にも影響は広がってきてます。

8月の上旬、ビザの更新のタイミングで、

某ファイブスターホテルのマネージャーレベルの人が解雇されたという話を聞くようになりました。

これはショック。

これまで待遇の良かった社員でもこうなるんだ・・・

と、バリに仕事をしに来ていた全員が、

「安全な人なんて誰もいないな・・・」

と自分のことのように思った出来事でした。

バリ島の学校・インタースクール事情

バリ島の学校は、公立も私立も、どこもまだ再開されていません。

4月ごろからずーっと、オンラインが続いています。

オンラインの導入がめちゃくちゃ早かったり、

子どもらが使いこなしてたりするのは、さすがだなってところですけどね!

でも、学校に通ってなくても、

所属していれば学費は基本的に払わなければならないのだそうで・・・

それなら辞めるっていう人が多いのも、無理はありません。

インタースクールや準インターの中には、潰れた学校も出てきたし、

モンテソーリ教育で有名な某学校でさえ、在籍率が1/3以下になったとも聞きました。

学費のせいだけでなく、

親の仕事が無くなって、母国に帰る人が多いからだそうです。

「日本なら無償で学校に通えるからなあ・・・」

と、帰国を悩む家族持ちの日本人在住者の方もいらっしゃいます。

これから影響が出てきそうな方面

これまで、在住外国人に人気のレストランやワルンなどの多くは、

在住外国人のお客さんの割合が高ければ高いほど、

比較的大打撃を受けずにやってきているように見えます。

でも、こうしてバリで仕事を持っていた外国人がたくさん離れていくと、

そういうところへの影響も増えていくんかな・・・と思っちゃいます。

個人的に好きなお店もたくさんあるから、

どうにかもちこたえてくれーー!

と願っています。

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これからのバリ

 

国内観光客の受け入れ

国内観光客は、予定通り7月末から受け入れ開始しています。

バリ⇔ジャカルタの飛行機も飛んでいますし、

バリ西部に着くフェリーも動いています。

7月29日からミンピムンジャンガンに宿泊した私の知人からの情報では、

さっそく30日、ジャワから団体観光客が来て、突然宿がいっぱいになったと言っていました。

↓ムンジャンガンがどこかわからない方はここに書いてます!

バリ島の秘境,ムンジャンガン!バリ上級者さん,喧騒に疲れた方におすすめ

とはいっても、バリ南部のメイン観光地にまで彼らが来て、

多くのお金を落としている感じはあまり受けません。

こういう状況下なので、ホテルステイを楽しむスタイルの滞在がメインなのかなと思うし、

それ以上に、、、

やっぱり数がわずかなんだと思います。

インドネシア全体で見ても感染率は一向に下がっていないので、

動く選択をとる人も多くないし、

いたとしてもひっそり過ごしているようです。

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でもねー、、、インドネシア、お金持ちいっぱいいるんですよ!?

もちろん素朴な生活をしている方の方が多いけど、

それでも、日本で出会うお金持ちとは比にならないレベルのお金持ちさんだって、かなりの数います。

人口ボーナスすごいし、資源が豊かな国だしね。

今、たくさんのホテルが必死に在住者向けプロモをしているけど、

どうせ大勢呼び込めないなら、

リッチ層にターゲットを絞った超リッチな貸し切りステイとか、

全オーダーメード観光プランやアクティビティとか、

オンラインで仕事や学校?の活動をするリッチ層に向けた、作業環境抜群なステイの提案をするとか、、、

なんかどうにかならないかな・・・?

私が知らないだけでもう実はあったりするんでしょうか?

ワーケーション

”ワーク”と”バケーション”からできた造語のワーケーション

コロナでリモートワークを実施した企業が多かれ少なかれ気づいたであろう、

「出勤しなくても仕事が回る!」

これを機に、リモートワークやオンラインビジネスをする世界の人たちにどんどん来てもらえる島になれたら、

って思います。

観光客や、長いホリデーを使って来る人だけを対象にしていると、

その人たちがお金や時間に余裕をもってバリに来れるようになるまでには、まだまだ先が長そう。。。

だから、それ以外の方法で少しでも経済が回る方法を模索しなきゃですよね。

てことで、ついでにインターネットが遅ーいバリのネット環境が改善されたら、

私も嬉しい。

でも、ポテンシャルはすごくあると思うんです。

生活費は安く済むし、安全で気候がよくて過ごしやすい。

バリでノマドワーカーを名乗る方も、すでにすごくたくさんいました。

ビザの問題でたくさんの人が自国に引きあげちゃったけど、

そういう人たちがもっとたくさんになって戻ってくるように、

何か土台ができたらいいのになーって思います。

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まとめ

結果、バリの観光再開は無期限延期、という感じになってしまいました。

でも、コロナで島の経済が大変なことになり何か月も経った今も、

私の知るインドネシア人ローカルの人たちは、たくましく小売りなどをして生活してるし、

村や色んな団体から寄付を受けられるところもあります。

インドネシアに家族のいる在住日本人の中にも、

「しばらく出稼ぎをしに日本へ帰国する!」という選択をとる人もいて、

それぞれみんな戦ってます。

本当に苦しい人だってたくさんいるだろうに、

会うとお互いのことを気に掛ける挨拶をする、バリに住む人たちが好きだし、

心配だった治安の悪化なんて感じていないので、

バリって本当に人にやさしいところだなって実感して感謝ばかり。

どうにか、多くの人がこれを切り抜けて幸せにいられるバリでい続けてくれますように・・・!