外出禁止令が出たバリ島をバイク移動.本当にここバリ?【動画あり】

2020年3月、世界中にコロナウイルスのショックが広がっています。
もちろんここ、バリでも。
2月の初めに最初の感染者がインドネシアで確認されてから、すさまじい勢いで感染が拡大し、バリでも流行。
そして3/20以降、苦渋の入国制限・・・
さらなる拡大を防止するため、バリ島では3/23、ニュピ翌日(3/26)の外出自粛要請がバリ州の知事から出されました。
で、この自粛要請を受けて、すぐに対応したのが、観光客にも人気のウブドがあるギャニアール県。
ギャニアール県知事は、3/24、県内すべての住民にニュピ翌日の外出を禁止し、県外からのアクセスも禁止すると発表しました。
つまり、ニュピ明けの3/26はバリ島全域が外出自粛、そのうちギャニアール県内は移動禁止。
・・・はて。困りました。
私、ニュピを含めた3/24~3/26、2泊3日でウブドのリゾートホテルを予約していたんです。
すっごく楽しみにしていたウブド泊。
3/26の外出自粛要請に気づいた出発前日の夜はまだ、
「まあ大丈夫か。”自粛要請”だし。その日は帰宅するだけだから。」と思っていたのが、
バイクでウブドに向かっている道中、友達から「ギャニアールが外出禁止令を出したよ!26日、帰れないよー」
と連絡をもらい、
「やばい、思ってたよりも強制力強いじゃん・・・!」と心配に。
でもキャンセルするつもりはないし、最悪延泊だな、しゃーない、それもいっか♪
と自分を納得させ、結局ウブドのホテルに予定通りチェックインしました。
バリに滞在中のすべての人を驚かせた、ニュピ翌日の外出禁止令。運よく?外に出られたので、その様子をシェアして現状をお伝えしたいと思います。
外出禁止令が出たニュピ前日。ホテルの対応の差
毎年、「外出禁止、労働や娯楽禁止、電気や火の使用禁止」であるニュピからエスケープするために、
観光客だけでなく多くの在住外国人も、ニュピ前日からホテルに宿泊をします。
私の知り合いにも、数人ウブドにある別のホテルをとっていることを知っていたので、
チェックイン後、連絡を取り合いお互いの情報交換をしました。
そしてわかったのが、まあホテルによって対応がばらっばらなこと!
- ホテルA:チェックイン時、フロントから「26日の外出ができないので、今もう一晩の延泊をとるか、キャンセルするか決めてほしい」と言われた。
- ホテルB:予約担当スタッフから連絡があり、「26日は90%の確率でチェックアウトができない。27日は外出可能。26日の早朝であれば帰宅が可能かもしれないので、26日の朝6時までにチェックアウトするか、一泊伸ばして27日のチェックアウトにするか。」と言われた。返事はまだ。
- ホテルC:「26日にチェックアウトするなら朝6時まで。その時間ならプチャラン(交通規制をする自警団)がいないだろう。」と言われた。延泊を希望していないので26日の早朝にホテルを発つことに決めた。
- 私の泊まったホテル:アナウンスなし (←あれ?笑)
どれもウブドの有名ファイブスターホテルなんですが・・・
この対応の差です。
私たちはとりあえず、延泊も視野に入れつつ、知らんぷりして様子見することにしました。
ニュピのホテルステイを堪能
とくにどこのホテルでも、追加の情報提供はなかったようです。
もともとニュピ(3/25)は、朝6時から24時間の間外出不可。
そうです、そのためにリゾートホテルを選んだんですから!!
というわけで、朝食をたらふく食べ、プールに浸かり、、、ホテルステイを存分に楽しみました。
コロナの影響でかなり宿泊者数の少ない広大でリッチなホテル。ウブドの自然の音が気持ちいいけど、切なくなります・・・
どこからの情報か定かじゃありませんが、ニュピに引き続き、明日もギャニアール県では交通規制を行うために警察とプチャランと呼ばれる村の自警団が出動しているらしいという噂が私の元にまで届いてきました。
この日は天気が良く、明かりの消えたウブドから見上げる星空は最高・・・
とにかくこれが見られてよかったーー!これから何があってもたくましく幸せに生きてくぞー!
って、心から思いました。
外出禁止のウブドを出発してバリ南部へ【動画あり】
チェックアウト
結局ホテル側から外出禁止令についての説明はないまま、迎えたチェックアウトの日。
早朝出発などはせず、ふつーに起きて、時間ギリギリまでホテルを楽しみました。
(本当をいうと、ベッドを襲撃してきた多数のアリに噛まれて朝5時に起床。ホテルは悪くない、バリだし森の中だし、しゃーない。)
たまたまロビーでチェックアウトしていた家族連れがいたので、外出禁止令が出ているのを知っているかと尋ねたところ、
「知っている。今チェックアウトをしたらホテルが書類を作ってくれた。これを街中に立って交通規制している警察やプチャラン(自警団)に渡すと通行できるらしい。」
という教えてくれました。
ひと安心した私たち。
チェックアウト時にこのことをホテルの人に伝えたところ、すでに用意してくれていた通行許可のための書類を手渡してもらえました。
すっからかんの外出禁止エリア、ウブドの街とプチャラン
さあホテルをしゅっぱーつ!
天気もよく、空気も澄んでいてバイクでのドライブのなんて気持ちいいこと!
しかし、ホテルを出て約1分、異変に気付きます。
24日に買い物して回ったウブドの街の賑わい(といっても例年に比べれば激減だろうけど)はどこへやら・・・
オープンしてるお店はゼロ、道の上にいるのは犬とプチャランのみですれ違う車やバイクがほぼなし。
・・・異様!!!
呆然としたまま、大きな通りに出ると、自警団にさっそく出会いました。どきどき。(動画1:47~)
どこに泊まっていてどこに向かうのかという質問に答え、書類を見せると「OK」と簡単に通してくれて、goodサインを見せてくれました。
この辛い状況の中でどう対応されるのだろうかとちょっと怯えていましたが、いつも通りの屈託のない笑顔を見せて手を振ってくれるバリ人。
バリのこういうところが好きーーー!
その後も人気のない大通りを進み、合計9回(うち1回は自警団ではなく警察。警察の人はちょっとピリッとしてたけど。)、同じようなやりとりをしました。
あれほど毎日渋滞で悩んでいたバイパスが・・・
なんだろう・・・今日がもし、例年通りのただのニュピ翌日なら、
能天気に「空いてて楽ちん!空もキレイでこんな日もいいよね~!」
と言っていたでしょうが、理由を知っている今日ばかりはそうも思えません。
いつも混んでいるモルバリギャレリア周辺の道もこの通り。↓
空港からジンバランに向かう道の途中にあるシンパンシュールはこんな感じ。↓
こーんなゴーストタウン状態。
どうやら、甘く見ていました。
「自粛とか、禁止とかいっても、まあ地元の人はちょこちょこいるでしょー。」
くらいに思っていたのですが、ウイルス感染への不安からか、もともと余り出歩かないニュピの翌日だからか・・・
想像以上にインドネシア人たちが規制を守っている姿に、ただことじゃない感じがします(←失礼)。
皮肉にも、観光客の激減+ニュピ翌日で、本当に空気がきれい。空も緑も澄んで見えます。
まとめ
日本も含め、いろんな国や地域で外出規制が出ている今、こんな風にダメージを受けている場所が世界中にあると思うとやるせないです。
もう毎日のように聞くテンプレのような言葉しか私の頭じゃ浮かびませんが、、、はやく収束しますように。
これまで、テロや火山の噴火などの危機も乗り越えて人気観光地として発展してきたバリ。
バリやインドネシア人の穏やかでのびのびしたところがうまく生きて、なんとか切り抜けられますように。
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