海外渡航者は要確認!バリでビザ延長失敗,不法滞在してしまった私の話

海外渡航者は要確認!バリでビザ延長失敗,不法滞在してしまった私の話

知ってますか!?

日本のパスポートがどれほどすごいかってことを。

私たちは、多くの国にパスポートと旅券を持っているだけで行くことができるんです。

その証拠に、2020年最新のパスポートランキングでは堂々の1位!

 

英コンサルティング会社ヘンリー&パートナーズが2020年1月に発表したレポートで、日本のパスポートが「世界最強」に認定された。

同レポートは、ビザなしで入国できる国・地域数を基準に世界199カ国・地域のパスポートの強さをランク付けしている。日本のパスポートは、191カ国・地域にビザなしで入国できる。2位はシンガポール(190)、3位は韓国とドイツ(189)だった。

日本のパスポートは世界最強 : ビザなし渡航可能が191カ国・地域

・・・でも!!

そんな最強なパスポートを持っている私たちも、それだけで入国・滞在できないことがあるのは知っていますか?

そうです。ここで登場するのがビザ(VISA)です。

簡単に言うとパスポートが身分証明をするものであるのに対し、ビザはその国への入国許可をするものです。

ちゃーんと、滞在国・目的に応じて必要なビザを知っていないと、

飛行機で目的の空港まで到着しても帰国を余儀なくされたり、
知らず知らず不法滞在してしまう羽目になったりするかもしれないですよ!!!

・・・私みたいに。

そりゃあもーーー、見たことのないルピア(インドネシア通貨)の札束を支払ったんですから。

こんな目に遭う人を二度と出してはいけない!と使命感を感じてこの記事を書いております。

というわけで!

今回は、海外に向かう前に絶対に知っておかないといけないビザについてと、私の思い出したくもないトンデモ失敗談をお教えします。

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この記事を読むとわかること

  • ビザとは何か?あなたに必要なビザはどれ?
  • バリにて手続き不十分で不法滞在してしまっていた私の失敗例

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ビザとは?

ビザは、海外に渡航する際に、

  • 滞在先
  • 滞在目的
  • 滞在期間

に応じて取得する必要があります。

海外に渡航することを決めたら、

  1. まずはその国があなたにどんなタイプのビザを求めているかを知り、
  2. どういう手順で手続きするのかを調べる。

といった順番でビザの取得を考えるとよいと思います。

例:バリ島の語学学校に語学留学したい

(1)バリの留学生用ビザについて調べる

  • 30日より短期間の滞在であればビザは不要。
  • 30日~60日の滞在目的なら、VOA(visa on arrival)の取得→現地での延長手続きが必要。
  • 日本の大学から推薦状をもらってバリの大学に留学する場合は、学生ビザの取得で12か月までの滞在が可能になる。

(2)特徴をつかみ、自分が取得すべきビザを選ぶ

  • 語学学校への留学が目的なので、学生ビザの取得は不可能。
  • できるだけ長く滞在したいから、60日まで滞在できるVisa on arrivalをとろう!

(3)手続きの方法を知る

  1. デンパサール空港に到着し、イミグレーション通過前に500.000ルピア(約4000円)を支払いVOA取得
  2. 現地入り~14日ごろまでに管轄の移民局に行き、VOA延長申請書類提出。持ち物:パスポート、500.000ルピア、インドネシア出国航空券のコピー、パスポートのコピー
  3. 移民局で指紋・顔写真登録
  4. パスポート受け取り

ビザは渡航前に持っておかないと入国できないタイプのものと、現地に行ってから取得するものの二つのタイプがあります。

どちらにせよ、海外行きを決めたらすぐに、(1)手続きに必要な書類やお金・情報は何か、(2)いつ、どこで手続きをするのか をはっきりさせ、計画的に準備をしましょう!

ビザの種類

国によって設置しているビザの種類はさまざまですが、どの国のビザも大まかに分けると、以下の4種類になります。

  • 観光ビザ
  • 就労ビザ
  • 学生ビザ
  • 配偶者ビザ
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私のビザ失敗談

私が予定していた滞在とビザ

結婚前から、私の夫は就労ビザ(KITAS)をもち、バリ島で仕事をしながら滞在していました。

私はそんな夫と結婚後、バリ生活をすることを決め、仕事をしている夫の家族として配偶者ビザの取得手続きを夫の会社のサポートの元進めることになりました。

日本とバリとで別居しながら手続きを進めていましたが、行く気満々でいる私にとって、ビザができるのをただじっと待つ日々は長く感じられて・・・。

でも、閃いちゃったんです!

配偶者ビザができるまでの間、VOAで入国し、60日間の滞在許可をもらっちゃえば、配偶者ビザがない間も2か月はバリにいることができるじゃーん!と。

というわけで私の計画では、

VOAで入国 → 現地入り後に配偶者ビザ取得

という予定でいました。

とってもわかりづらいVOA(Visa on arrival)取得

海外経験がちょー浅い私の、短期観光ではない初めての海外滞在。

頼れるのは夫だけ。

というのも、当時はまだ、ネットにこんなにもたくさんの(日本語の)情報がなかったんです。

夫から言われたのは、とりあえず「空港で入国する前にVOAをとって!」ということでした。

大きな期待と不安をとともにデンパサール空港に降り立った私は、VOAが何なのかもよくわからないまま、人の流れに乗ってふらふらと入国ゲートまでたどり着いてしまいます。

・・・ん?入国ゲート。

これより手前でVOAとやらを見つけるのが私のミッションだったはず・・・

と気づいた私は、うろうろさまよい、探しまわります。

こういうとき、どこを探します?

看板とか、壁沿いにあるものとかですよね?

一つ一つ確認しながら、表示を見る私。

これは・・・トイレ、これは、なんか病人が行きそうなところ、これは団体の人ので・・・

ない。

・・・ない!!!

7時間のフライトで、くたくたの私が気力を振り絞ってさまよっているのに、見つからない。

よくわからないのでまた入国ゲートに戻り、たまたま列の整備をしている空港スタッフを見つけて訪ねてみました。

私:「Where can I get VOA?」

スタッフ:「sorry?」

私:「VOA」

スタッフ:「I don’t know.」

・・・。いや、諦めちゃだめだ!

私:「Excuse me? Where can I get VOA?」

スタッフ2:「What?」

私:「ヴイ オー エー」

スタッフ2:「sorry?」

私:(スマホにVOAと打ち、見せる。)

スタッフ2:「Ah~フィーオーアー!over there!」

私:「!?」

なんと、発音の問題だったとは。

そして彼が指さす先は、広ーい入国ゲート前のフロアの一角。

ありました。

それはそれは小さなカウンターがフロアの外れにちょこんとあるのです。

やっとのことで無事、お金を払い、VOAスタンプを押してもらうことに成功しました。

【悲報】延長許可なしにより、ビザなし不法滞在27日

苦労してVOAをとり、フリービザの人とは違うゲートから入国し、私は完璧に2か月の滞在を許されたものと思っていました。

何なら初経験で成功し、鼻高々だったくらい。

でも、気づく時が来たんです。

それは約60日のバリ滞在を経て、夫と一緒にシンガポールに渡航した日のこと。

出国手続きでパスポートを提示すると、お兄さんが顔をしかめ、ゲートを閉じ、オフィスに来るようにと言ってきたんです。

・・・え?なに?怖い。なぜ?!まさか賄賂か?

とパニック状態になりかけた私でも聞き取れた単語は、

「over stay」

これ。

その時察しました。あ、なんかしくったなと。

夫が様子が変だということに気づいてくれ、一緒にオフィスに足取り重く向かいました・・・。

ビザ違反金810ドル

オフィススタッフはとても丁寧な人たちでした。

  • ・VOAをとるだけでは30日までの滞在しか認められないこと
  • ・30~60日の滞在がしたいなら移民局での手続きが必要だということ

これらを気の毒そうに説明してくれました。

やり取りしてくれている夫と彼らを横目に、私は日焼けしているにもかかわらず真っ青な顔をしていたはず。

警察に突き出されるのか、

日本に帰れと言われるんじゃないか、

何かのブラックリストに載るんじゃないか・・・

だめだめな私。そんなことを想像してどこか違う世界に行っていました。

どうすればいいのか聞く夫に彼らが言ったのは、一日30ドルの罰金がかかるとのこと。

注意:エージェントの知り合いによると、現在では一日につき10.000.000ルピア(8000円)かかるとの噂も・・・

電卓を手早く打ちます。

「30ドル×27日=810ドル(約9万円)、ルピアなら11ジュタ、現金で。」

・・・!

今にも泣きそうな私に対し、

夫は「現金ないからATMで下ろしてくるわ。ちょっと時間かかるけど大丈夫だからここにいて。」

とさらっと!

ううぅ、神です!私の夫は神でした!!

もう情けないし申し訳ないし恥ずかしいし、、、でもそれ以上に、

夫かっけー・・・!!!

そう思わせてくれたこの出来事は一生忘れられません。

3か所のATMを回らないと下ろせないほどの大金を下ろしてきてくれ、

今後見ることもないんじゃないかという束の5万ルピア札をカバンにぱんぱんに入れ、額に汗をかき再登場してくれた夫の後ろには後光がさしていました。

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まとめ

  • 海外渡航を決めたらすぐにビザ取得に向けて動こう!
  • ビザが必要な滞在をする人は、手続きをする場所、方法、必要なものなど・・・渡航前にしっかり調べておこう!
  • 不法滞在してしまうと悲惨・・・

11万円を無駄にしたこの事件。。。

みなさんには私の二の足は踏んでほしくない!!

今はネットで調べれば必要な情報がかなりたくさん出てきます。

よーくよーく調べて、安心安全な海外滞在を楽しめるようにしてくださいね。